消費者の心理学講座

消費者視点を考察するブログ

消費者行動を説明する世界初の確率分布

私たちが「損したくない」と感じる心理、つまり損失回避の考え方を使って、製品を選ぶときの消費者の行動をよりよく理解するための新しい方法を提案。

消費者行動を説明する世界初の確率分布

消費者の選択を形作る心理を解き明かす:損失回避分布に基づく新フレームワーク発表。


この革新的な研究は、商品を選ぶ際の消費者の心理、特に「損したくない」という感情に焦点を当てられていて、私たちの日常選択に影響を与えるこの感情を理解するための新しい手法を提案。
製品の寿命全体にわたって、消費者がどのようにこの感情に基づいて行動を変えるかを追跡し、たとえば、製品を手に入れたばかりの時は慎重な反応を示すが、時間が経つにつれてその反応がどのように変化するかを分析します。
消費者が「新鮮な」商品を好むが「もうすぐ賞味期限が切れる」商品に対してどう反応するかを明らかにしており、この研究は、単に商品を選ぶ行動だけでなく、私たちの心理がどのように消費行動に影響を及ぼすかを理解する一助となります。
生鮮食品だけでなく、日々の選択において「損失回避」という心理がどう作用するかの理解を深めることで、心理学やマーケティングの新たな研究領域を開拓します。

消費者が買わずにいられなくなるデザインの効果

ECサイトで消費者に購買行動を促すには、どのようなUI/UXやデザインが必要なのか?
また、どのようなマーケティング施策が消費者に購入のボタンを押させるのか?

[買わせる]の心理学 消費者の心を動かすデザインのしくみ67【改訂新版】


本書は、WebやECサイトで、人に購買行動を起こさせるデザインとマーケティングの心理効果について、具体的な事例と共に解説した2018年発売の、[買わせる]の心理学 消費者の心を動かすデザインの技法61を、大幅にアップデートした大好評書籍の改訂新版となっており、2018年から現在に至るまでにITやWebの状況は目まぐるしく変化しており、今やECサイトだけでなく、モバイル環境も含めたWebは単なる情報提供にとどまらない私たちの生活の一部となっています。


本書は「認知心理学」と「マーケティング心理学」の2つの視点から、どのような状況で人の心理に作用するかについて身近なエピソードを交えながら解説、これらの心理効果をデザインやUI、マーケティング施策に生かす実践的な方法についても紹介しています。


Webはその「振る舞い」やヒトの心理を深く理解して設計・デザインしなければ、消費者の心を掴むことはできません。


WebデザインやWeb制作、マーケティングに携わる方、そしてビジネスオーナーにも実践的に役立つ内容となっており、心理学に興味のあるすべての方にとっても、何かしらのヒントを与えてくれること間違いなし。


  • 中村和正 著
  • 定価2,640円(本体2,400円+税10%)
  • B5変型判/176ページ/オールカラー
  • ISBN978-4-295-20605-7

23年12月の消費者心理、2年ぶり高水準

内閣府が発表した、2023年12月の消費動向調査によれば、消費者心理を表す消費者態度指数(2人以上の世帯、季節調整値)は37.2で前月比1.1ポイント上昇し、改善は3カ月連続となり、基調判断は「改善に向けた動きがみられる」に上方修正されました。

基調判断は23年11月まで「改善に向けた動きに足踏みがみられる」。


賃上げの広がりに加え、足元で消費者物価の上昇が緩やかになってきていることで消費者心理が改善したとみられ、消費者態度指数は21年12月の38.8以来、2年ぶりの高い水準となり、指数を構成する4項目すべてが上がっています。


項目別にみると「暮らし向き」が前月から1.6ポイント高い35.7、「耐久消費財の買い時判断」は1.3ポイント上昇の31.4となった。「収入の増え方」は2カ月ぶりに伸び、物価見通しの調査は、1年後の物価が上昇すると答えた2人以上の世帯の割合が90.8%となり、23カ月連続で9割超で推移、前月からは0.8ポイント下がり、3カ月連続で低下。


上昇すると答えた人のうち「5%以上」を見込む割合は41.4%と前月から下がり、「2%以上5%未満」は35.1%、「2%未満」は14.3%でいずれも高まった。
消費者は緩やかな物価上昇を見込んでいる。