消費者の心理学講座

消費者視点を考察するブログ

ミレニアル世代

2000年以降に成人となった若年層を指す「ミレニアル世代」という言葉があります。


この言葉は、もともとアメリカで登場した世代呼称で、具体的には1980年以降2000年前後までに生まれた世代で、現在38歳以下の世代のことを指していて、日本に当てはめてみると、いわゆる「ゆとり世代」がこれに当たります。
厳密に言うと「ゆとり世代」というのは1987年以降に生まれた現在31歳までの年齢層を指すのですが、どちらも、生まれた時にはすでにネットが普及しており、デジタルネイティブであることが特徴だと捉えられています。



ちなみにこの世代の特徴は、未来に明るい希望を抱いておらず、何もしなくてもなんとか生きていけるため、良くも悪くも「未来を良くしよう、変えていこう」という意識が弱いと言われています。


また、これまでの世代が若かった頃よりも経済的に厳しい状況化におかれており、すべてのライフスタイルがスマホで完結することが普通となっているため、行動範囲は狭くなっていると言われています。


とはいえ、パソコンやスマホが身近にあったということもあり、ITに対しては高いリテラシーを持っており、団塊世代とは異なり、仕事よりもプライベートを重視する傾向にあります。


また面白いことに、ブランド品などのような高価なものにはあまり関心を示すことがなく、その半面、社会問題や社会奉仕などに意識が高い傾向があります。


消費行動やその価値観が、これまでのITのない時代とは全く異なることから、企業でのマーケティング活動も蓄積してきたビックデータだけを頼りにするのは、少々危険なことになりますね。