消費者の心理学講座

消費者視点を考察するブログ

プラセボ効果

同じケーキなのに、かたや普通に出されて食べるものと、フランスのパティスリーで学んだパティシエが作ったケーキだと伝えられて食べるものとでは、味や満足感が大きく異なります。


極端な話、偽物の薬だとしても良薬だと信じ込むことによって何らかの改善がみられることもあるのだそうで、このような効果のことをプラシーボ効果というのだそうです。



由来はラテン語の「喜ばせる」という意味を持つplacere(プラセボ)からきているのだそうで、ハーバード大学の麻酔医であったヘンリー・ビーチャーが提唱したのだそうです。


このプラセボ効果というのは「権威」や「信じ込ませる」というような効果がキーワードとなっていて、ビーチャーが行った研究の中で、食洗水の注射や乳糖などの服用というような偽の薬の使用によって、35%の患者の症状が改善したのだそうです。


まさに病は気からということを表していますね。


確かに権威ある人から、この薬は効くからなんて言われて飲むと、本当にその通りだと思い込んでしまいますし、この信じる力によって、本当に治ってしまうこともあるのだそうですよ。


でも、これ、このような場合に使われるのはいいですけど、現在のマーケティングでも活用されていて、あまりいいイメージではないこともありますよね。


ポジティブな言葉ばかりを並べたキャッチコピーで上手に誘導されてしまったなんてこともありますし、なかなか判断は難かしいものですね。