消費者の心理学講座

消費者視点を考察するブログ

12月消費者心理、4カ月ぶり改善

内閣府が発表した2022年12月の消費動向調査によれば、消費者心理を表す消費者態度指数(2人以上の世帯、季節調整値)は前月比1.7ポイント上昇の30.3となり、この上昇は4カ月ぶりとなったのだそうです。

3年ぶりとなる新型コロナウイルス対策の行動制限がない年末年始を控え、消費や雇用環境の見方が改善したのではないかと見られています。


調査期間は12月7~20日で、消費者態度指数を構成する4項目すべてが4カ月ぶりに上昇、「雇用環境」は2.6ポイント高い35.0で上昇幅が最も大きく、「耐久消費財の買い時判断」は2.3ポイント高い23.7、「収入の増え方」は0.9ポイント高い35.1、「暮らし向き」は0.9ポイント高い27.4となっています。


12月はコロナ感染が広がったものの、政府は経済社会活動の維持を重視して行動制限を求めることはなく、消費者にとって物価高は引き続き重荷となっているとはいえ、その要因である円安や資源高に一服感がみられたこともプラスに働いたとみられ、基調判断は「弱まっている」のまま据え置かれています。