消費者の心理学講座

消費者視点を考察するブログ

ここでやめたらもったいない

「ここまでやったのに今やめるのはもったいない」
「続ければ、いつかは採算が取れる」


それまでに時間やお金をかけていればいるほど、やめることができなくなるのが人間です。
これは、このままやっていても時間とお金だけが浪費されるだけだとわかっていても、やめられないのです。



・これまで毎月買っていたから購読し続けている漫画や雑誌
・なんとなく続けている習い事
・見始めた映画は最後まで観る。


思い当たる節はありませんか?


今どきであれば、月々500円程度のインターネットサービスをクレジット払いにしており、利用しなくなっているにも関わらず、そのままにお金を払い続けているなんて人もいることでしょう。


また、テレビなどでは、模型のパーツがついてきて全刊集めると完成するという雑誌の創刊号が「いまなら~」として売り出されていたりしますよね。


そして創刊号を購入してしまったら、あとは全部揃うまで雑誌を買い続けたり・・・。


これも先程と同じように、数パーツ揃えたんだし、今やめるのはもったいないという意識が働き、最終号まで買い続けてしまうんです。


最もわかりやすいのが賭け事で、競馬やパチンコでよせばいいのにお金を突っ込んでしまい、さらにお財布にダメージを与えてしまった人なんて少なくないと思います。


まず考えなければならないのは、これまで費やした時間やお金ももったいないことはもったいないのですが、それよりも寧ろ、これからかかる時間やお金のことを考えましょう。


過去は変えられないのと同じように、これまでに費やした時間やお金も返ってきません。
だったら、未来の「もったいない」のことを考えて、勇気ある撤退を行うことが必要なのです。