消費者の心理学講座

消費者視点を考察するブログ

ファッション心理学者

「たとえ意識せずともそこには人間心理が作用し、服装と心理は密接な関係を持つ」


ファッション・サイコロジストという、これまで聞いたこともないような肩書きを作った女性、ドーン・カレンという人がいます。

ドーン・カレンは、服装と心理の関係を学問的に説いていて、なんと23歳という史上最年少でニューヨークの名門校ファッション工科大学の教員に就任したのだそうです。


彼女はファッションを見た目ではなく、着る人の心理や内面からを考察し、洋服の色やイメージ、スタイルがどのように人の行動に影響するかを研究しているのだそうで、最近ではブランドなど企業からのオファーが急増しているのだとか。


確かに人が着る服って、千差万別でそこの様々な心理が隠れていると考えるととても興味深いですよね。


スティーブ・ジョブズのように毎日同じ服を着ている人もいれば、カラフルなコーディネートで着飾る女性もいれば、タイトなスーツに身を包むサラリーマンもいますし、どのような心理状態においてその服を選んだのか、そして選ばなかったのかを考えるだけでも、様々な想像を働かせることができます。


彼女が今持っている大きな目標のひとつは、ファッション心理学を学問的にも職業的にも発展させることのようで、世界へ広がっていくよう、Fashion Psychology Instituteというオンライン講座を始め、世界中へ教育サービスを発信しているのだとか。


多様性の時代となった今、ファッションのトレンドもこれまでのように一辺倒ではなくなってきていますし、ファッション業界もこのような人材の意見を聞き入れ、新たな市場を形成していきたいのでしょうね。