消費者の心理学講座

消費者視点を考察するブログ

自動車業界における消費者心理とトレンドの変化

イモン・クチャーアンドパートナーズが行った、20カ国、8,235人の消費者を対象に実施した自動車業界における消費者心理とトレンドの変化によれば、車両価格は自動車購入の意思決定において最も重要な要素であり、その重要度は不確実性の高まりによって例年よりも大幅に高まっているのですが、購入の意思決定全体で見ると、消費者は車両価格や燃費といった価格に関する要素よりも、駆動技術やブランドといった価値に関する要素を重視しているようです。

自動車


自動車のオンライン購入について、Z世代の55%が次回購入時のオンライン購入を希望しているのに対し、ベビーブーム世代ではわずか18%に留まっていて、回答者の過半数が、自動車メーカーによる価格変更がオンライン販売によって、現在よりも頻繁になされることを受け入れており、3人に1人はこの変化によって、現在よりも良い条件で購入ができることを期待しています。
一方で、すべての世代において、回答者の約80%が「自動車購入の際に連絡できるメイン担当者が欲しい」と回答しており、「多くのお客様がオンラインでの購入を好んでいますが、車の購入はお客様にとってオンラインでの最大の買い物の1つになるでしょう。そのため、何か問題があったときに連絡が取れる担当者を求めています。信頼できる担当者との対話を提供し、オンライン販売と対面販売のギャップを埋めることが、鍵となるでしょう」と述べています。